10分以内で読める蒲原有明の短編作品

つき姫とは仮に用ひし名なり、もとの事蹟悽愴むしろきくに忍びず、口碑によれば「やよがき姫」なり、領主が寵をうけしものから、他の嫉みを招くにいたり、事を構へて讒する者あり、姦婬の罪に行はる。

諸君子のひそみに倣つて爆彈のやうな詩を書いて見ようと思はぬでもない。

わたくしはこのごろジヨオジ・ムウアの書いたものを讀んでゐる。

わたくしが長谷川二葉亭氏の名を知りはじめたのは「國民之友」に出た「あひびき」からである。

わたくしは劇壇の新しい運動が自由劇場の試演とまで漕ぎつけたことに就ては、勿論贊意を表し且つその成功を祈つてゐた。

詩はこれを譬ふれば山野の明暗、海波の起伏なり。

藤村君のこれまでの文壇的生涯を時代わけにして、みんなが分擔して書きたいことを書きとめておくのもよい企である。

小山内君は一時謝豹といふ雅號を用ゐてゐました。

「食後」の作者に――君。

同時代に生れ出た詩集の、一は盛へ他は忘れ去られた。

朝から蒸暑かつた。

明治三十八年に「春鳥集」を出したときには、多少の自信もあり自負もあつた。