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書き出し
3でも、さびしくなるといつもあのヒコリーの風を感じているふりをするんだ〈ヒコリー・ウィンド〉グラム・パースンズ(バーズ)[#改段]外も室内も静かになってたせいで、機械どもが吐き出すノイズが、このフロアを靄のようにつつんでいるのが、はっきりときこえるようになった。
初出
1994年
(「45回転の夏」新潮社、1994(平成6)年7月20日)
底本
「45回転の夏」新潮社, 1994(平成6)年7月20日