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土田耕平の全作品

青空文庫で公開されている土田耕平の全作品21篇を、おすすめ人気順で表示しています。

1〜21件 / 全21件
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私は子供の時分のことを思ひおこす時、何よりもさきに髯(ひげ)の爺(ぢい)のすがたが目に浮んで来ます。
その時、太郎さんは七つ、妹の千代子さんは五つでありました。
五月雨がしよぼ/\と降りつゞいて、うすら寒い日の夕方、三郎さんは、学校からかへつて、庭向きの室でおさらひをしてゐますと、物置の方で、「三郎や、ちよいと来てごらん。
自転車とほる犬の子はしる広告隊が笛ふきとほる日がかたむけば春風さむい走れ走れ犬の子走れ。
バッタ殿とんだ天をめがけてとんだバッタ殿とまつた竿竹へとまつた竿竹や高い天はもつと高いそこでバッタ殿いま一飛び竿竹蹴つて天までとんだ。
八ノ字山の八ノ字ゴウロ雪がこんこんふつてゐるどこのお家も戸をしめて昼まも夜さも知らん顔冬の神さま早よ去んであかるい春になつてくれ八ノ字ゴウロに菫が咲いて雉子がケンケンなく春に。
芝の芽の萌えるころはふるさとの丘を思ひだすゆるやかにふわふわと雲の浮かんだあの丘山を犬ころが走り凧があがりぼくらは寝そべつてゐたつけが「どこへ行かうかな」「大きくなつたら」「海へ――空へ――遠いところへ――」誰やかれやみんな叫びあつた――芝の芽の萌えるころはふるさとの丘を思ひだすゆるやかにふわふわと雲の浮んだあの丘山をああ誰もかれもみんな大きくなつただらうな。
私は、幼いころのお父さん、お母さん、おばあさんの思ひ出は、はつきりしてをります中に、おぢいさんといふ人を少しも知りません。
むかし、一人の旅人が、科野の国に旅して、野路を踏みたがへ、犀川べりへ出ました。
裏の山から出て、私の村の中ほどをよこぎつて、湖水へ流れこむ川を、千本木川といひました。
私どもが小学四年生のときの受持は、牛島先生でありました。
おほ寒こ寒山から小僧がとんでくる……冬のさむい晩のこと、三郎はおばあさんと二人で、奥座敷のこたつにあたつてゐました。
お秋さんは、山へ柴刈に行つたかへりに、雪に降りこめられました。
私の村は「柿の木の村」でした。
私が十一か二の年の冬の夜だつたと覚えてゐる。
村の鎮守さまのお祭で、さま/″\の見世物がかゝつてゐました。
はげしい雨風の夜であります。
文吉は、ある夏休の末のこと、親不知子不知の海岸に近い、従兄の家へあそびに行きました。
枕もとの障子に笹(ささ)の葉のかげがうつりました。
私が幼いころ、一ばんさきにおぼえた字は、八といふ字でありました。
時男さん――それは私の幼な友だちの名まへです。
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