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児童書版

芝の芽

土田耕平
『芝の芽』は青空文庫で公開されている土田耕平の短編作品。244文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内   244 文字
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書き出し
芝の芽の萌えるころはふるさとの丘を思ひだすゆるやかにふわふわと雲の浮かんだあの丘山を犬ころが走り凧があがりぼくらは寝そべつてゐたつけが「どこへ行かうかな」「大きくなつたら」「海へ――空へ――遠いところへ――」誰やかれやみんな叫びあつた――芝の芽の萌えるころはふるさとの丘を思ひだすゆるやかにふわふわと雲の浮んだあの丘山をああ誰もかれもみんな大きくなつただらうな。
初出
底本
「日本児童文学大系 第九巻」ほるぷ出版, 1977(昭和52)年11月20日
表記
新字旧仮名
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