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児童書版

誘拐者

山下利三郎
『誘拐者』は青空文庫で公開されている山下利三郎の短編作品。8,181文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内   8,181 文字
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書き出し
上悪魔の手綿布問屋新田善兵衛の娘ゆき子は公会堂からの帰途何者かに誘拐されてしまった、当夜伴をして一緒に行った女中の話によると同夜××夫人の演奏会が済んで公会堂を出た主従は電車に乗って家近くの停留場で降りた、家の方へ曲ろうとするとゆき子は弟の善太郎に喰(たべ)させる菓子を女中に買いにやった、女中は菓子を買い求めて前の所に来て見ると、主人の姿がなかったので待たずに帰ったのかと思って、戸を開け離座敷のゆき子の室へ行ったが帰って居ない、善兵衛に聞くとまだ帰らないとい...
初出
1922年   (「新趣味」1922(大正11)年 12月号)
底本
「「新趣味」傑作選 幻の探偵雑誌7」光文社文庫、光文社, 2001(平成13)年11月20日
表記
新字新仮名
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