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1時間〜で読める久生十蘭の長編作品

青空文庫で公開されている久生十蘭の作品の中で、おおよその読了目安時間が「1時間〜」の長編14作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(24,001文字〜の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
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青い波のうねりに、初島がポッカリと浮んでいる。
市電をおりた一人の男が、時計を出してちょっと機械的に眺めると、はげしい太陽に照りつけられながら越中島から枝川町のほうへ歩いて行った。
第一回一、古市加十[#「古市加十」は底本では「古川加十」]、月を見る事並に美人の嬌態の事甲戌の歳も押詰って、今日は一年のドンじりという極月の卅一日、電飾眩ゆい東京会館の大玄関から、一種慨然たる面持で立ち現われて来た一人の人物。
十五日水曜どこかで道草を食っていた最後のB29が一機、海よりも青い空の中をクラゲのように泳ぎながらゆるゆるとサイパンのほうへ帰って行った。
我が家の楽園春雨の降る四月の暗い日曜日の朝、渋谷の奥にあるバラックの玄関の土間に、接収解除通知のハガキが、音もなく投げこまれた。
雲ひとつない紺碧の空。
宇治黄檗山の山口智海という二十六歳の学侶が西蔵へ行って西蔵訳の大蔵経(一切経または蔵経、仏教の典籍一切を分類編纂したもの)をとって来ようと思いたち、五百三十円の餞別を懐ろに、明治卅年の六月廿五日、神戸を発って印度のカルカッタに向った。
第一部皇帝の死刑沼の多い雪の平原のむこうにペテルブルグの円屋根や尖塔が輝き、空のはてはフィンランドのほうへ低く垂れている。
クラゲの海夏は終ったが、まだ秋ではない、その間ぐらいの季節……沖波が立ち、海はクラゲの花園になっている。
巴里の山の手に、ペール・ラシェーズという広い墓地があって、そのうしろの小高い岡の上に、≪Belle-vue de Tombeau(ベル・ビュウ・ド・トンボウ)≫という、一風変った名の喫茶店がある。
二日ほど前から近年にない強い北々風が吹き荒れ、今日もやまない。
キャラコさんは、ひろい茅原のなかに点綴するアメリカ村の赤瓦を眺めながら、精進湖までつづく坦々(たんたん)たるドライヴ・ウェイをゆっくりと歩いていた。
「兄さん、あたしは、困ったことになりはしないかと思うんですがね。
運送会社の集荷係が宅扱いの最後の梱包を運びだすと、この五年の間、宇野久美子の生活の砦だった二間つづきのアパートの部屋の中が、セットの組みあがらないテレビのスタジオのような空虚なようすになった。
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