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児童書版

町中の月

永井荷風
『町中の月』は青空文庫で公開されている永井荷風の短編作品。2,776文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   2,776 文字
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書き出し
灯火のつきはじめるころ、銀座尾張町の四辻で電車を降ると、夕方の澄みわたつた空は、真直な広い道路に遮られるものがないので、時々まんまるな月が見渡す建物の上に、少し黄ばんだ色をして、大きく浮んでゐるのを見ることがある。
初出
底本
「日本の名随筆58 月」作品社, 1987(昭和62)年8月25日
表記
新字旧仮名
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