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橘外男の全作品

青空文庫で公開されている橘外男の全作品13篇を、おすすめ人気順で表示しています。

1〜13件 / 全13件
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殺人者の手記「被告!被告は自己のために、何か最後の陳述をしたいという意志はないか?」と裁判長は紙とペンをくれて、私に最後の陳述の機会を与えてくれた。
囂々(ごうごう)たる社会輿論のうちにこの凄惨極まる日記を発表するに当っては、まず当時の受けた衝撃なり戦慄なりを、実感そのまま読者にお伝えすることが必要であろうと思われる。
はしがき「その時わたくしは、下町のフォーゲル街で父の遺した家に母と暮していましたが、四月初め頃のある朝、……まだ日陰には雪が残って、その中から……ミルザの花が咲いていましたから、三月末頃だったかも、知れません。
手紙の形で書かれてあるし、書いた本人は毒を呷(あお)って死んでいるのだから、おそらく遺書だろうとは思うのだが、発見した場所が場所だから、どうもその点がハッキリせぬ。
海の狼諸君は御記憶であろうか?昨夏七月二十二日ブエノスアイレス発ユーピー特電が突如倫敦各紙に第一声を送って以来、エーピー、ロイター、タス、アヴァス等世界の大通信社の触手という触手は一斉に色めき立って、地元拉丁亜米利加諸国はもちろん、全欧米を熱狂と興奮の坩堝(るつぼ)と化せしめ、世界学界に解けざる謎を与えて輿論は囂々(ごうごう)として、今なお帰趨するところを知らざる大事件のあったということを!今世紀前世紀を通じ戦争を除いてはここ二、三百年間、まずこれほどに異常な...
怨霊というものがあるかないかそんな机上の空論などを、いまさら筆者は諸君と論判したいとは少しも思わない。
逗子に了雲寺という天台宗の寺がある。
昨年の八月中頃、ヒューゲッセン大使負傷事件を契機として我が国に対する英帝国の態度が、そろそろ敵意を帯びた奇怪なものに映り出していた頃であったと記憶している。
家老屋敷その不可解な死を遂げた判事の棚田晃一郎氏だけは子供の時分からよく知っています。
日本へ来て貿易商館を開いてからまだ間もない瑞典人で、キャリソン・グスタフという六尺有余の大男がある。
びしょびしょと、鬱陶しい雨が降っている。
はしがきのこの話は、今から四年ばかり以前にさかのぼる。
北海道の留萌港……正確に言えば、天塩国留萌郡留萌町であろうが、もちろんこんな辺陬の一小港などが諸君の関心を惹(ひ)いていようとも思われぬ。
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