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児童書版

末野女

室生犀星
『末野女』は青空文庫で公開されている室生犀星の中編作品。14,602文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内   14,602 文字
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書き出し
一人の吃りの男に、道順を尋ねる二人づれの男がゐて、道すぢのことで、三人が烈しく吃り合ひながら、あちらの道を曲るのだとか、こちらの小路からはいつて行くのだとか言つて、ちんぷん、かんぷん言葉が亂れて譯が判らなくなつて了つた。
初出
1960年   (「小説新潮」新潮社、1960(昭和35)年9月1日)
底本
「はるあはれ」中央公論社, 1962(昭和37)年2月15日
表記
旧字旧仮名
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