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児童書版

餅の歌 ――全農の林延造氏に――

槙村浩
『餅の歌』は青空文庫で公開されている槙村浩の短編作品。2,243文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   2,243 文字
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書き出し
餅とは何と鋤き返された幼い南の郊外の野の思い出のように甘いものだろう!高岡のひとりぼっちの叩き廻っても後の沼地一ぱいがらんどうな響きしかはね返してこぬ豚箱の中で僕はしみじみと生のうどんの皮をひっぺかしながらそう思ったそれは青い蚊帖が雨上りの甘酸っぱい臭いをたてながら差入れの風鈴と一しよにゆさ/\揺れていた時だった!背の低い長髪のいつも怒ったような顔をしたそれで...
初出
底本
「槇村浩詩集」平和資料館・草の家、飛鳥出版室, 2003(平成15)年3月15日
表記
新字新仮名
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