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海野十三の全作品(3ページ目)

青空文庫で公開されている海野十三の全作品175篇を、おすすめ人気順で表示しています。

101〜150件 / 全175件
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ぽっかり、眼が醒めた。
氷河狂の老博士「氷河狂」といえば、誰も知らない者はない北見徹太郎博士は、ついに警視庁へ出頭を命ぜられた。
或る靄(もや)のふかい朝――僕はカメラを頸にかけて、幅のひろい高橋のたもとに立っていた。
「おや、ここに寝ていた患者さんは?」と林檎のように血色のいい看護婦が叫んだ。
「火星に近づく」と報ぜられるとき、南洋の一孤島で惨殺された火星研究の老博士、その手になるメモには果して何が秘められていたか?これは世界最大の恐るべき戦慄だ!父島を南に「おいボーイ君。
ゆかいな時代このゆかいな探険は、千九百七十何年だかにはじめられた。
新宇宙艇月世界探険の新宇宙艇は、いまやすべての出発準備がととのった。
戦慄の日は近づく――昭和×年三月、帝都郊外の若きサラリーマンの家庭――「まあ、今日はお帰りが遅かったのネ」「うんフラフラになる程疲労れちまったよ」「やはり会社の御用でしたの」「そうなんだ。
友人の友枝八郎は、ちょっと風変りな人物である。
見取図鬼仏洞の秘密を探れ!特務機関から命ぜられた大陸に於(お)けるこの最後の仕事、一つに女流探偵の風間三千子の名誉がかけられていた。
「一体どうしたというんだろう。
理学士帆村荘六は、築地の夜を散歩するのがことに好きだった。
美しき脛(すね)いちばん明るい窓の下で、毛脛を撫でているところへ、例によって案内も乞わず、友人の鳴海三郎がぬっと入ってきた。
女探偵の悒鬱「離魂の妻」事件で、検事六条子爵がさしのばしたあやしき情念燃ゆる手を、ともかくもきっぱりとふりきって帰京した風間光枝だったけれど、さて元の孤独に立ちかえってみると、なんとはなく急に自分の身体が汗くさく感ぜられて、侘(わび)しかった。
出来ることなら、綺麗に抹殺してしまいたい僕の人生だ。
作者は、此(こ)の一篇を公にするのに、幾分の躊躇(ちゅうちょ)を感じないわけには行かないのだ。
真夜中に、第九工場の大鉄骨が、キーッと声を立てて泣く――という噂が、チラリと、わしの耳に、入った。
事件依頼人昭和五十二年の冬十二月十二日は、雪と共に夜が明けた。
尾行者タバコ屋の前まで来ると、私は色硝子の輝く小窓から、チェリーを買った。
それは、目下売出しの青年探偵、帆村荘六にとって、諦めようとしても、どうにも諦められない彼一生の大醜態だった。
赤沢博士の経営する空気工場は海抜一千三百メートルの高原にある右足湖畔に建っていた。
一度トーキーの撮影を見たいものだと、例の私立探偵帆村荘六が口癖のように云っていたものだから、その日――というと五月一日だったが――私は早く彼を誘いだしに小石川のアパートへ行った。
井神陽吉は風呂が好きだった。
僕はこれから先ず、友人柿丘秋郎が企てた世にも奇怪きわまる実験について述べようと思う。
「火の玉」少尉「うーん、またやって来たか」と、田毎大尉は、啣(くわ)えていた紙巻煙草をぽんと灰皿の中になげこむと、当惑顔で名刺の表をみつめた。
非常警戒凍りつくような空っ風が、鋪道の上をひゅーんというような唸(うな)り声をあげて滑ってゆく。
探偵小説家の梅野十伍は、机の上に原稿用紙を展べて、意気甚だ銷沈していた。
甲野八十助「はアて、――」と探偵小説家の甲野八十助は、夜店の人混みの中で、不審のかぶりを振った。
前夜の調べ物の疲れで、もう少し寝ていたいところを起された私立探偵局の帆村荘六だった。
ドイツ軍襲来「おい、起きろ。
山岳重畳という文字どおりに、山また山の甲斐の国を、甲州街道にとって東へ東へと出てゆくと、やがて上野原、与瀬あたりから海抜の高度が落ちてきて、遂に東京府に入って浅川あたりで山が切れ、代り合って武蔵野平野が開ける。
帆村探偵現るちかごろ例の青年探偵帆村荘六の活躍をあまり耳にしないので、先生一体どうしたのかと不審に思っていたところ、某方面からの依頼で、面倒な事件に忙しい身の上だったと知れた。
銀座裏の酒場、サロン船を出たときには、二人とも、ひどく酩酊(めいてい)していた。
小春日和の睡さったらない。
世界一の潜水艇みなさんは、潜水艇というものを知っていますね。
黄風島にて今夜こそ、かねて計画していたとおり、僕はこの恐ろしい精神病院を脱走しようと決心した。
眠られぬ少年深夜の大東京!まん中から半分ほど欠けた月が、深夜の大空にかかっていた。
帝都二百万の市民の心臓を、一瞬にして掴(つか)んでしまったという評判のある、この「射撃手」事件が、突如として新聞の三面記事の王座にのぼった其の日のこと、東京××新聞の若手記者風間八十児君が、此の事件に関係ありと唯今目をつけている五人の人物を歴訪して巧みに取ってきたメッセージを、その懐中手帳から鳥渡失敬して並べてみる。
あの夜更、どうしてあの寂しい裏街を歩いていたのかと訊(き)かれると、私はすこし顔が赭(あか)くなるのだ。
やがて四月の声を聞こうというのに、寒さはきびしかった。
少年探偵三浦三吉永く降りつづいた雨がやっとやんで、半月ぶりにカラリと空が晴れわたった。
あやしい鳩(はと)高一とミドリのきょうだいは、伝書鳩をかっていました。
銀座の焼跡すばらしき一坪館!一坪館て何だろうか。
「赤耀館事件」と言えば、昨年起った泰山鳴動して鼠一匹といった風の、一見詰らない事件であった。
模型飛行機丁坊という名でよばれている東京ホテルの給仕君ほど、飛行機の好きな少年は珍らしいであろう。
発端そのころ、広い太青洋を挟んで、二つの国が向きあっていた。
月光下の箱根山それは大変月のいい夜のことでした。
R事件いわゆるR事件と称せられて其(そ)の奇々怪々を極めた事については、空前にして絶後だろうと、後になって折紙がつけられたこの怪事件も、その大きな計画に似あわず、随分永い間、我国の誰人にも知られずにいたというのは、不思議といえば不思議なことだった。
作者より読者へうれしい皇軍の赫々(かっかく)たる大戦果により、なんだかちかごろこの地球というものが急に狭くなって、鼻が悶(つか)えるようでいけない。
事件引継簿或る冬の朝のことであった。
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