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5分以内で読める波立一の短編作品

青空文庫で公開されている波立一の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編7作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(〜2,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜7件 / 全7件
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昨日は重い空に湿っぽい風だった。
ええ、癪だな、畜生!間抜けた汽笛なんか気にすることあねい。
誰が資格審査を反動政府に頼むだか?結党は労働者農民の決心だ!四月十日に胸の党員章を外したけれど労働者と農民を解散出来るか!「合法」とは奴らのものだ被圧迫民衆の生計は「非合法」だ。
腰を下して膝かぶにのっけた掌俺らの運勢をみろごつごつの節くれ奴大根ごっそりひきぬいて町さうんとこ運んでも伜の雑記帳と読本は軽いもんだなあ女房いくら人参が好物だって堪えて呉ろよ鎮守の店に借があるだぞ役場の赤紙も溜ってるだごつごつの節くれ奴!一生運勢だとあきらめて地主の倉に種を蒔いているだか一体?俺らの収穫はいつの秋だ...
赤い集会を護り赤いデモを導く若さの誇りに輝く真赤な腕章党旗の下から組合旗の蔭から俺らの演壇には燃ゆる燃ゆる俺らの胸は早鐘俺らは血走る眼を注ぐ「真赤な腕章」へ「真赤な腕章」はビクともしない細心に大胆に俺らの感情を護る「真赤な腕章」の役目は重い番犬共が耳打ち始めるゆるんだ帽子の紐を締める――弁士中止!瞬間「真赤な腕章」がグイと動く―...
幽かなエンジンの響――炭山の深夜午前三時朝退けの号笛未だ夜は明けぬ寝たげな共同風呂場とぎれとぎれの騒めきおい見たか――採炭部の掲示板浴槽の中は黙り勝ちだ午前四時半東の空白む発電所の煙突――クッキリとしてきた淡く電燈の息絶ゆく重く湛えた貯水池その辺の一軒長屋続々と黒い影阿母!みな集ったか――要らねいんだお茶は――...
耳の奥底に唐人笛飴屋の幼い想出連隊の奴隷達は夢の中で枕を外した激しい夜風とあれ狂う喇叭(らっぱ)の号音――非常呼集だ丘の黒い建物は真夜中に眼ざめた丘の兵隊屋敷は点々と燈火を燦(ちりば)めてゆく不寝番は雀躍してバタバタ駆けまわった息をきらしても叩き起すのは愉快だ態あみろ起きろ!起きろさ起きるよ……うるせい!週番司令あ誰奴だ?俺あ不服だぞお……周章てて起きた初年兵の寝...
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