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5分以内で読める大江鉄麿の短編作品

青空文庫で公開されている大江鉄麿の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編4作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(〜2,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜4件 / 全4件
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黒い水面が時々石炭の切れ口のように、ギラギラと河波の照りかえし、中ひざまでせきとめられ、八本のミキサコンクリトがけの鉄骨に、歯をむきだし、カプリと、背筋をひきちぎる音波をうって、揺れてゆく河――脳味噌をぶち砕くような、のたうつ肚の底までピリピリと震動さす響。
とさつ場のようにむんむんとしたいきれ、悪臭がふんと鼻したにたれてくる。
ダンダンダンダン……歯車がかちかちとわめいているモートルの野郎はブーンとうなっていやがらあベルトが二百五十の回転速力できざむ様に……ダンダンダンダン……源兄いお前そのベルトの奴に右手を半分取られたな近所の義もそのベルトの奴に指を三本喰われちまったぞダンダンダンダン……畜生ベルトの奴貴様まで俺達の血をしぼると云うのか源兄いが右手を取られた時の姿近所の義が指を喰われた時の姿血潮をしたたらせ歯をくいし...
白樺の梢に冬眠は引き裂くような雪肌を蒙古颪(おろし)に冷めたくとぎすましているどんよりな雪雲に包まれた部落彼方へずうと永く続き切っている地面房々と綿の実ったような雪ころ蹴ちらされた足跡がいとなけき者の生活をしのぶ様に……「おっ母よ」寒さに冷えきった体に飯の空っぽにすいた胃袋をたたきのめしながらまるで木乃伊のように滑走ったおっ母の乳下へかけずりよったつるし柿の様にしなびたおっ母の乳房か...
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