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辰野隆の全作品

青空文庫で公開されている辰野隆の全作品12篇を、おすすめ人気順で表示しています。

1〜12件 / 全12件
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パリに遊んだ人々は誰でもセーヌ左岸に列んでいる古本屋を決して忘れないだろう。
古は渇して盗泉の水を飲まず、今は盗泉の名を改めて飲む。
感傷主義――サンチマンタリスム――にも、ぴんからきりまである。
三年前に亡くなった母は、いたく雨を好んだ。
「久しぶりだな、全く。
大正十年の七月、或日の午後、僕は山田珠樹と並んでスイス、ベルンの街をぶらぶら歩いていた。
昨年の夏は油汗を流しながら、改造社から頼まれたフローベールの短篇『エロディヤス』を訳して暮した。
凡そ都らしい都といえば、先ずパリとウィーンだろう。
志田文雄去月二十七日の朝六時頃、僕は夢を見た。
ある日のこと、某国大使館に永年勤務していたしごく実直な男が言うのに、自分も永い間、大使館に出入りする各方面の日本人に接したが、その中でも、ことに勲章を欲しがったり、欲しそうな言動をあえてするのは、いつも美術家に多く、文人に少ない。
毎週二回か三回、僕は帝大構内の、浜尾新先生の銅像の下を通つて、丘の上の教員食堂に午飯を食べにゆくのだが、その銅像を眺める度毎に、在りし日の先生とは似てもつかぬ姿だと思はぬためしはない。
リヨンからパリに移ったのは冬の最中であった。
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