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児童書版

霜凍る宵

近松秋江
『霜凍る宵』は青空文庫で公開されている近松秋江の長編作品。47,925文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜   47,925 文字
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書き出し
それからまた懊悩と失望とに毎日欝(ふさ)ぎ込みながらなすこともなく日を過していたが、もし京都の地にもう女がいないとすれば、去年の春以来帰らぬ東京に一度帰ってみようかなどと思いながら、それもならず日を送るうち一月の中旬を過ぎたある日のことであった。
初出
底本
「日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江」中央公論社, 1970(昭和45)年5月5日
表記
新字新仮名
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