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60分以内で読める林芙美子の中編作品

青空文庫で公開されている林芙美子の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編17作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(12,001〜24,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜17件 / 全17件
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父は風琴を鳴らすことが上手であった。
夕方、五時頃うかゞひますと云ふ電話であつたので、きんは、一年ぶりにねえ、まァ、そんなものですかと云つた心持ちで、電話を離れて時計を見ると、まだ五時には二時間ばかり間がある。
風が冷いので、りよは陽の当たる側を選んで歩いた。
暗い水のほとりで蝋燭の燈が光つてゐる。
私はもう長い間、一人で住みたいと云(い)う事を願って暮した。
水気の多い南風が吹いていて、朝からごろごろ雷が鳴っていた。
何をそんなに腹をたててゐるのかわからなかつた。
いつものやうに、ハンカチーフ一枚で朝湯に飛び込んだ。
空は暗く曇って、囂々(ごうごう)と風が吹いていた。
鹿兒島で、私たちは、四日も船便を待つた。
ミツシヱルは魚ばかり食べたがる女であつた。
もう、いゝかげん退屈しきつて、女達は雀をどりの唄をうたつてゐた。
わかればなしが持ちあがるのも、すべてはゆきなりの事だと、芯から声をあげて、嘉吉もなか子もあはあはあはと笑ひあつたのだが、嘉吉の心の中には、ゆきなりとは云ひぢよう、ゆきなりの事だと云ひきれないものがあつたし、なか子の心のうちには、これからひとり者になつてゆく淋しさを愉しんでゐるふうな、そんな吻つとしたところがあつた。
自あゝ二十五の女心の痛みかな!細々と海の色透きて見ゆる黍畑に立ちたり二十五の女は玉蜀黍よ玉蜀黍!かくばかり胸の痛むかな廿五の女は海を眺めて只呆然となり果てぬ。
芝居が閉ねて劇場を出ると、もんは如何にも吻つとしたやうに暗い街を歩いた。
夕方、五時頃うかがいますと云う電話があったので、きんは、一年ぶりにねえ、まア、そんなものですかと云った心持ちで、電話を離れて時計を見ると、まだ五時には二時間ばかり間がある。
大寒の盛りだといふのに、一向雪の降る氣配もなく、この二三日はびしやびしやと霙のやうな雨ばかり降つてゐた。
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