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TOP 原民喜 短編(10分以内)

10分以内で読める原民喜の短編作品

青空文庫で公開されている原民喜の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編14作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(2,001〜4,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜14件 / 全14件
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原守夫氏宛遺書長い間御世話になりました後に思ひ残すことは何もありませんあまりあてにもなりませんがもし今後私の著書が出版された際にはその印税を時彦に相続させて下さいみなさんによろしく原民喜原守夫様永井すみ子氏宛長い間御世話にばかりなりました貞恵と死別れて六年あまりも生きてまいりましたもう後に思ひ残すことは何もありませんそちらにあづけてある私の夜具衣類を広島から...
八月六日八時半頃突如空襲一瞬ニシテ全市街崩壊便所ニ居テ頭上ニサクレツスル音アリテ頭ヲ打ツ次ノ瞬間暗黒騒音薄明リノ中ニ見レバ既ニ家ハ壊レ品物ハ飛散ル異臭鼻ヲツキ眼ノホトリヨリ出血恭子ノ姿ヲ認ムマルハダカナレバ服ヲ探ス上着ハアレドズボンナシ達野顔面ヲ血マミレニシテ来ル江崎負傷ヲ訴フ座敷ノ椽側ニテ持逃ノカバンヲ拾フ倒レタ楓ノトコロヨリ家屋ヲ踏越エテ泉邸ノ方ヘ向ヒ栄橋ノタモトニ出ズ道中既ニ火ヲ発セル家々アリ泉邸ノ竹藪ハ倒レタ...
庭暗い雨のふきつのる、あれはてた庭であつた。
昼わたしは熱があつて睡つてゐた。
この頃よく雨が降りますが、今日は雨のあがつた空にむくむくと雲がただよつてゐます。
私の父は四十年前に一度、家を建てたのだが、たま/\地震があって、少し壁や柱にすき間が出来ると、神経質の父は早速その新築の家をとり壊して、今度は根底から細心の吟味を重ねて非常に岩乗な普請にした。
落日湖のうへに、赤い秋の落日があつた。
潔が亡くなってから彼是一年になる。
人ががやがや家のうちに居た。
No more Hiroshima! これは二度ともう広島の惨禍を繰返すな、といふ意味なのだらうが、ときどき僕は自分自身にむかつて、かう呟く。
四五ニズムも今では想ひ出になってしまったが、ああ云ったものは何時の時代にも何処かで存在してゐるのではないかと僕には思はれる。
秋も大分深くなって、窓から見える芋畑もすっかり葉が繁った。
雁江の病室には附添ひの看護婦がゐた。
佐々木基一様御手紙なつかしく拝見しました。
マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は 青空文庫公式サイトの取り扱い基準 をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。