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5分以内で読める上村松園の短編作品

青空文庫で公開されている上村松園の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編43作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(〜2,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜43件 / 全43件
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「舞じたく」は、平常から何かの折に一度描いて見たいと思つて居ましたが、九月十日祇園新地の歌蝶さんを訪ね大嘉の舞妓を紹介して貰ひ、二度ばかり写生して大急ぎで取掛りましたが、四人の人物を描くので大分手間取り、半月ばかりは毎夜一時間しか寝ません。
別に取り立てて感想もありませぬが、私は応挙と其の時代に憧憬を持つて居るものです。
ほかのことはテンとあきまへん。
月蝕は今迄余り多く描かれて居りませんから一度描いてみたいと胸に浮びましたのが動機です。
二十年来の画債整理と、皇后陛下よりの御用命に依り、双幅藤原時代美人数名の揮亳完成を期するために、今度は是非に謹製致したいと思いながら、遂に三年許りの歳月が過ぎて了いました。
帝展の方も大分出品しなかったので今年は思い立って……それも近頃取りかかったばかりで明日辺りから墨を当てようかというところなのです。
毅然たる中に、つつましやかさ、優しさ、女らしさを備えていることは、日本女性の持つ美徳でありこれあってはじめて、いざという場合真の強さが発揮される。
私にはこれという友人がなく、つきあいらしい交際もしたことがない。
この図を描くに至つた動機と云ふやうな事もありませんが曾(かつ)て妾(わたくし)は一茶の句であつたか蕪村の句であつたか、それはよく覚えませんが、蚊帳の句を読んで面白いと思つて居りました。
懐しまれるのは去年の六月信州北穂の天狗の湯へ旅をしたときの思い出である。
顔の時代変遷美人絵の顔も時代に依って変遷しますようで、昔の美人は何だか顔の道具が総体伸びやかで少し間の抜けたところもあるようです。
謡の「砧(きぬた)」に取材したものですが、章句の中には格別に時代が決定されていませんので、私の自由に徳川時代元禄から享保頃迄の人物にこれを表現してみました。
いつも一番なつかしく若い頃を思い出させるのはその頃の縮図帖です。
京の舞妓の面影は、他のものの変り方を思えば、さして著しくはありませんが、それでもやはり時代の波は伝統の世界にもひたひたと打ち寄せているようです。
時代の移り変わりは妙なものである。
いつだったか歯をわるくしてお医者さんに行ったところ、そのお医者さんは見たところそれほど丈夫そうにもないのに、毎日のおびただしい患者を扱って少しも疲労を感じないと言う。
只今では帯といっておりますが、慶長時代では巻物と申しておったようでございます。
京都という町ほど祭の多いところも全国ですくないだろう。
人は苦しまなければいけない、苦しんでこそ初めて生まれるものが有る。
「汐くみ」は私としては相当に苦心を費やし、努力を払うた作品でございます。
さあ明治二十七、八年頃ですか、楳嶺先生や竹堂さんや吉堂さんなんどの方々がまだ生きていられ、栖鳳先生も三十歳になるやならずでその時分の絵の展覧会を今と比べて見ると、なんとのうのんびりとしていたようどす。
又兵衛の展観が大阪にあったように聞きましたが、私は見ずにしまいました。
まだ私が八、九歳のころ京都の町々にいろいろな物売りや、もの乞いがやって来ていたが、その中に五十歳ぐらいのきたならしい爺さんが、絣木綿のぼろを纒って白の風変りな袴をつけ、皺くちゃな顔には半白の鬚など生やして門々を訪れてまわっていた。
四条柳馬場の角に「金定」という絹糸問屋があって、そこに「おらいさん」というお嫁さんがいた。
日露戦争が終ってから間もなくのことであった。
うちの松篁は、私の顔を三味線だと言う。
能楽の幽微で高雅な動作、その装束から来る色彩の動き、重なり、線の曲折、声曲から発する豪壮沈痛な諧律、こんなものが一緒になって、観る人の心を打つのです。
昨年の夏だったか、京都の関係者が寄り合って友禅祭を催し、その所蔵品を持ち寄って一堂に陳列した事があった。
日本画美人画風俗画それがこれからどうなってゆくかと申すことにつきましては、いろいろと斯道の人達にも議論せられているようでございますが、いずれに致しましても、どうかしてこの日本特有の絵の心を失わずに持ち続けたいものだと存じます。
○わたくしの夢幻の国、思慕の華、それはつねにこの世の芸術の極致の境にひろがっている能楽です。
その頃の絵は、今日のやうに濃彩のものがなくて、何れもうすいものでした。
その頃の絵は今日のように濃彩のものがなくて、いずれもうすいものでした。
内緒でこっそりと東京まで帝展を見に行って来ました。
現時の画界は未だ根本の方針が定まっているということは出来ません。
縮図は絵の習いたてからとっており、今でも博物館あたりへ通って縮図して来ることがある。
◇私は前かたから謡曲を何よりの楽しみにして居りまして、唯今では家内中一統で稽古して居ります。
ある人が、こんなことを言っていました。
画の作家が、画をつくることについて、ある作家は、これを苦しみだと言います、それからある作家は、楽しみだと言います。
数多い忠臣義士物語の中に出てくる女性のうちで、お軽ほど美しい哀れな運命をになった女性は他にないであろう。
古ぼけた美東京と違って、京都は展覧会を観る機会も数も少のうございますが、私は書画や骨董の売立のようなものでも、出来るだけ見逃さないようにして、そうした不足を満たすように心掛けて居ます。
○信州に発甫という珍らしい地名の温泉地があります。
雪とうとう二十年来の肩の重荷をおろしましてほっといたしました。
美人画といって画家が美人を専門に描くようになったのは日本では浮世絵以後のことだろうと思われますが、浮世絵画家のうちで私は春信と長春が好きです。
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