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児童書版

運命論者

国木田独歩
『運命論者』は青空文庫で公開されている国木田独歩の中編作品。19,674文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内   19,674 文字
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書き出し
秋の中過、冬近くなると何れの海浜を問ず、大方は淋(さび)れて来る、鎌倉も其(その)通りで、自分のように年中住んで居る者の外は、浜へ出て見ても、里の子、浦の子、地曳網の男、或(あるい)は浜づたいに往通う行商を見るばかり、都人士らしい者の姿を見るのは稀(まれ)なのである。
初出
1903年   (「山比古 第十號」1903(明治36)年3月5日)
底本
「小田切進二編 日本の文学6 武蔵野・春の鳥」ほるぷ出版, 1985(昭和60)年8月1日
表記
新字新仮名
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