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杉田久女の全作品

青空文庫で公開されている杉田久女の全作品8篇を、おすすめ人気順で表示しています。

1〜8件 / 全8件
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近代女流俳句は、大正七年以降全国的に長足の進歩をとげているのであるが、しかも尚お、閨秀の和歌に較べて、はるかに下位に取扱われ、閨秀歌人が自由に自家の歌集を世にとい、一般民衆と接触があるに反し、女流俳句は殆ど近代文芸のらち外に置かれているかの感がある。
或日私は沈丁花の匂ふ窓辺で万葉集をひもどいてゐる中、ふと高橋虫麿の葦屋の菟名負処女の墓の長歌に逢着して非常な興味を覚えたのである。
今年私は瓢(ひさご)作りを楽しみに、毎朝起きるとすぐ畠へ出てゆく。
私が生れた鹿児島の平の馬場の屋敷というのは、明治十年鹿児島にわたって十七年間も住っていた父母が、自ら設計して建てた家なので、九年母や朱欒、枇杷、柿など色々植えてあったと母からよく聞かされていた。
私は今年英彦山に五六度登った。
本も沢山よまず何の学問もない私が、句評をするという事の僭越さは自分でもよく知っているが、之はただ私の勉強の為め、小倉の女流達の為め、何の理屈もなく味い感じ、学ぶ心持ちに他ならぬ。
私には信光というたった一人の弟があった。
前期雑詠時代大正初期のホトトギス雑詠に於ける婦人俳句は、女らしい情緒の句が大部分であったが、大正七年頃より俄然、純客観写生にめざめ来り、幾多の女流を輩出して近代的特色ある写生句をうむに到った。
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