書き出し
[#ページの左右中央]北原白秋氏に捧ぐ[#改ページ]珍らしいものをかくしてゐる人への序文萩原の今ゐる二階家から本郷動坂あたりの町家の屋根が見え、木立を透いて赤い色の三角形の支那風な旗が、いつも行くごとに閃めいて見えた。
初出
1913年
(夜汽車「朱欒 第三卷第五號」1913(大正2)年5月号<br>こころ「朱欒 第三卷第五號」1913(大正2)年5月号<br>女よ「朱欒 第三卷第五號」1913(大正2)年5月号<br>櫻「朱欒 ...)
底本
「萩原朔太郎全集 第二卷」筑摩書房, 1976(昭和51)年3月25日