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岡本かの子の全作品(3ページ目)

青空文庫で公開されている岡本かの子の全作品116篇を、おすすめ人気順で表示しています。

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風俗史専攻の主人が、殊に昔の旅行の風俗や習慣に興味を向けて、東海道に探査の足を踏み出したのはまだ大正も初めの一高の生徒時代だったという。
おもて門の潜戸を勇んで開けた。
前がきいつぞやだいぶ前に、比叡の山登りして阪本へ下り、琵琶湖の岸を彼方此方見めぐるうち、両願寺と言ったか長等寺と言ったか、一つの寺に『源兵衛の髑髏』なるものがあって、説明者が殉教の因縁を語った。
「お旦那の眼の色が、このごろめつきり鈍つて来たぞ。
小初は、跳ね込み台の櫓(やぐら)の上板に立ち上った。
青みどろを溜めた大硝子箱の澱んだ水が、鉛色に曇つて来た。
文化三年の春、全く孤独になつた七十三の翁、上田秋成は京都南禅寺内の元の庵居の跡に間に合せの小庵を作つて、老残の身を投げ込んだ。
日本留学生小田島春作は女友イベットに呼び寄せられ、前夜晩く巴里を発ち、未明にドーヴィル、ノルマンジーホテルに着いた。
狂女の恋文加奈子は気違いの京子に、一日に一度は散歩させなければならなかった。
白梅の咲く頃となると、葉子はどうも麻川荘之介氏を想い出していけない。
なに事も夢のようである。
彼等自らうら淋しく追放人といっている巴里幾年もの滞在外国人がある。
菊萵苣と和名はついているが、原名のアンディーヴと呼ぶ方が食通の間には通りがよいようである。
人間も四つ五つのこどもの時分には草木のたたずまいを眺めて、あれがおのれに盾突くものと思い、小さい拳を振り上げて争う様子をみせることがある。
私が、いま書き続けている物語の中の主要人物の娘の性格に、何か物足りないものがあるので、これはいっそのこと環境を移して、雰囲気でも変えたらと思いつくと、大川の満ち干の潮がひたひたと窓近く感じられる河沿いの家を、私の心は頻りに望んで来るのであった。
かの女は、一足さきに玄関まえの庭に出て、主人逸作の出て来るのを待ち受けていた。
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