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60分以内で読める岡本かの子の中編作品

青空文庫で公開されている岡本かの子の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編14作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(12,001〜24,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜14件 / 全14件
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東京の下町と山の手の境い目といったような、ひどく坂や崖の多い街がある。
平出園子というのが老妓の本名だが、これは歌舞伎俳優の戸籍名のように当人の感じになずまないところがある。
前言この作は旧作である。
紀元前三世紀のころ、支那では史家が戦国時代と名づけて居る時代のある年の秋、魏の都の郊外櫟社の附近に一人の壮年=荘子が、木の葉を敷いて休んでいた。
それはまだ、東京の町々に井戸のある時分のことであつた。
ロンドンの北隅ケンウッドの森には墨色で十数丈のシナの樹や、銀色の楡(にれ)の大樹が逞(たく)ましい幹から複雑な枝葉を大空に向けて爆裂させ、押し拡げして、澄み渡った中天の空気へ鮮やかな濃緑色を浮游させて居る。
K雑誌先月号に載ったあなたの小説を見ました。
風俗史専攻の主人が、殊に昔の旅行の風俗や習慣に興味を向けて、東海道に探査の足を踏み出したのはまだ大正も初めの一高の生徒時代だったという。
おもて門の潜戸を勇んで開けた。
前がきいつぞやだいぶ前に、比叡の山登りして阪本へ下り、琵琶湖の岸を彼方此方見めぐるうち、両願寺と言ったか長等寺と言ったか、一つの寺に『源兵衛の髑髏』なるものがあって、説明者が殉教の因縁を語った。
「お旦那の眼の色が、このごろめつきり鈍つて来たぞ。
小初は、跳ね込み台の櫓(やぐら)の上板に立ち上った。
青みどろを溜めた大硝子箱の澱んだ水が、鉛色に曇つて来た。
文化三年の春、全く孤独になつた七十三の翁、上田秋成は京都南禅寺内の元の庵居の跡に間に合せの小庵を作つて、老残の身を投げ込んだ。
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