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宮沢賢治の全作品(3ページ目)

青空文庫で公開されている宮沢賢治の全作品275篇を、おすすめ人気順で表示しています。

101〜150件 / 全275件
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これが今日のおしまいだろう、と云(い)いながら斉田は青じろい薄明の流れはじめた県道に立って崖に露出した石英斑岩から一かけの標本をとって新聞紙に包んだ。
人物バナナン大将。
印度のガンジス河はあるとき、水が増して烈しく流されていました。
よく晴れて前の谷川もいつもとまるでちがって楽しくごろごろ鳴った。
「何の用でここへ来たの、何かしらべに来たの、何かしらべに来たの。
わたくしはあるひとから云(い)いつけられて、この手紙を印刷してあなたがたにおわたしします。
月光の鉛のなかにみどりなる犀は落ち臥し松の影これを覆へり。
弓のごとく鳥のごとく昧爽の風の中より家に帰り来れり。
白日雲の角に入り害条桐を辞し堕ちぬ黒き豚は巣を出でてキャベヂの茎を穿ちたり。
くもにつらなるでこぼこがらす杜のかなたを赤き電車のせはしき往来べつ甲めがねのメフェスト。
甘藍の球は弾けて青ぞらに白雲の房呑屋より二人の馬丁よろめきてあらはれ出づる。
瘠せて青めるなが頬は九月の雨に聖くして一すぢ遠きこのみちを草穂のけぶりはてもなし。
七月はさやに来れど故しらに人はなほ疾み日過ぎ来し白雲の野はさびしくも掃き浄めらる。
そのかたち収得に似て面赤く鼻たくましきその云ふや声肝にありその行くや犠を索むる。
こゝろの影を恐るなとまことにさなりさりながらこゝろの影のしばしなるそをこそ世界現実といふ。
鷺はひかりのそらに餓ゑ羊歯にはそゝぐきりさめをあしきテノールうちなして二人の紳士森を来る。
こんにやくのす枯れの茎をとらんとて水こぼこぼと鳴るひぐれまぢかの笹はらを兄弟二人わけ行きにけり。
雲ふかく山裳を曳けばきみ遠く去るにかも似ん丘群に日射し萌ゆればきみ来り訪ふにも似たり。
九時六分のかけ時計その青じろき盤面ににはかに雪の反射来てパンのかけらは床に落ちインクの雫かわきたり。
かくまでに心をいたましむるは薄明穹の黒き血痕新らしき見習士官の肩章をつけなが恋敵笑ひ過ぐるを。
焦ぎ木のむらはなほあれば山の畑の雪消えて〔以下なし〕――――――――青年団が総出にてしだれ桜を截りしなり。
雲を濾しまことあかるくなりし空かな子ら歓呼してことごとく走り出でしも宜なれや風のひのきはみだるるみだるゝ。
つめたき朝の真鍮に胸をくるしと盛りまつりこゝろさびしくをろがめばおん舎利ゆゑにあをじろく燐光をこそはなちたまへり。
われかのひとをこととふになにのけげんもあらざるをなにゆゑかのとき協はざるクラリオネットの玲瓏をわらひ軋らせわらひしや。
聖なる窓そらのひかりはうす青み汚点ある幕はひるがへるOh, my reverence!Sacred St. Window!。
こはドロミット洞窟のけ寒く硬き床なるを幾箇の環を嵌められし巨人の白き隻脚ぞかくて十二の十年は事なきさまに燃え過ぐる。
海鳴りのとゞろく日は船もより来ぬを火の山の燃え熾りて雲のながるゝ海鳴り寄せ来る椿の林にひねもす百合掘り今日もはてぬ。
鳥居の下の県道を砂塵おぼろにあとひきて青竹いろのトラック過ぐる枝垂の栗の下影に鳥獣戯画のかたちして相撲をとれる子らもあり。
草穂のかなた雲ひくきポプラの群にかこまれて鐘塔白き秋の館かしこにひとの四年居てあるとき清くわらひけるそのこといとゞくるほしき。
青びかる天弧のはてにきらゝかに町はうかびて六月のたつきのみちはいまやはた尽きはてにけりいさゝかの書籍とセロを思ふまゝ〔以下空白〕。
霜枯れのトマトの気根その熟れぬ青き実をとり手に裂かばさびしきにほひほのぼのとそらにのぼりて翔け行くは二価アルコホール落ちくるは黒雲のひら。
……たゞかたくなのみをわぶるなにをかひとにうらむべき……ましろきそらにはゞたきてましろきそらにたゆたひて百舌はいこひをおもふらし。
りんごのみきのはひのひかり腐植のしめりのつちに立てり根ぎはの朽ちの褐なればどう枯病をうたがへり天のつかれの一方にその果朱金をくすぼらす。
郡属伊原忠右エ門科頭にゴムの靴はきて冬の芝生をうちよぎり南ちゞれし綿雲に雨量計をぞさゝげたる天狗巣病にはあらねどもあまりにしげきこずゑかな。
棕梠の葉やゝに痙攣し陽光横目に過ぐるころ湯屋には声のほのかにて溝水ほとと落ちたるに放蕩無頼の息子の大工このとき古きスコットランドの貴族風して戻り来れり。
一、ましろき蘆の花噴けば青き死相を眼にたゝへ大太刀舞はす乱れ髪二、白紙を結ぶすはだしや死を嘲ける青の隈雪の反射のなかにして鉄の鏡をかゝげたり。
※々としてひかれるは硫黄ヶ岳の尾根の雪雲灰白に亙せるは鳥ヶ森また駒頭山焼き枕木を負ひ行きて水路に橋をなさんとや雪の荒野のたゞなかを小刻みに行く人のあり。
「いざ渡せかしおいぼれめいつもこゝにて日を暮らす」すぱとたばこを吸ひやめて何を云ふともこの飯の煮たたぬうちに立つべしや芋の子頭白髪しておきなは榾を加へたり。
塵のごと小鳥なきすぎほこ杉の峡の奥よりあやしくも鳴るやみ神楽いみじくも鳴るやみ神楽たゞ深し天の青原雲が燃す白金環と白金の黒の窟を日天子奔せ出でたまふ。
恋のはじめのおとなひはかの青春に来りけりおなじき第二神来は蒼き上着にありにけりその第三は諸人の栄誉のなかに来りけりいまおゝその四愛憐は何たるぼろの中に来しぞも。
髪白き山田博士が書いだき帰り往くころかはたれはしづに這ひ来てふくよかに木の芽ほごるゝ鳥飛びて気圧を高み守衛長〔以下未完〕ぎごちなき独乙冠詞を青々となげく窓あり。
館は台地のはななれば鳥は岬の火とも見つ香魚釣る人は藪と瀬を低くすかしてわきまへぬ鳥をまがへる赤き蛾は鱗粉きらとうちながし緑の蝦を僭しつゝ浮塵子あかりをめぐりけり。
あくたうかべる朝の水ひらととびかふつばくらめ苗のはこびの遅ければ熊ははぎしり雲を見る苗つけ馬を引ききたり露のすぎなの畔に立ち権は朱塗の盃をましろきそらにあふぐなり。
なべて葡萄に花さきて蜂のふるひのせはしきにをちこち青き銅液の噴霧にひるは来りけりにはかに風のうち死してあたりいよよにまばゆきを見ずやかしこの青きそら友よいざ射て雹の雲。
きみがおもかげうかべんと夜を仰げばこのまひる蝋紙に描きし北上の水線青くひかるなれ竜や棲みしと伝へたるこのこもりぬの辺を来れば夜ぞらに泛ぶ水線の火花となりて青々と散る。
白きそらいと近くしてみねの方鐘さらに鳴り青葉もて埋もる堂のひそけくも暮れにまぢかし僧ひとり縁にうちゐてふくれたるうなじめぐらし義経の彩ある像をゆびさしてそらごとを云ふ。
竜王の名をしるしたる紺の旗黄と朱の旗さうさうと焔はたちて葉桜の梢まばゆし布をもてひげをしばりし行者なほ呪をなしやめずにくさげに立ちて見まもる軍帽をかぶれる教師。
雪とひのきの坂上に粗き板もてゴシックを辛く畳みて写真師の聖のねぐらを営みぬぼたと名づくる雪ふりていましめさけぶ橇のこらよきデュイエットうちふるひひかりて暮るゝガラス屋根。
エレキに魚をとるのみか鳥さへ犯すしれをのこ捕らでやまんと駐在の戸田巡査こそいかめしきまこと楊に磁の乗りて小鳥は鉄のたぐひかやひとむれさつと落ち入りてしらむ梢ぞあやしけれ。
星のけむりの下にして石組黒くひそめるをさもあしざまに鳴き棄てつくわくこう一羽北に過ぎたり夜のもみぢの木もそびえ御堂の屋根も沈めるをさらに一羽の鳥ありて寒天質の闇に溶けたり。
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