5分以内で読める坂本竜馬の短編作品（3ページ目）

一筆啓上。

此は（な）しハまづ／＼人にゆ（言）ハれんぞよ。

十日御認の御書、十一日ニ相達拝見仕候。

御別後お郡まで参り候所、下の関ハ又戦争と弟思ふに、どふぞ又やジ馬ハさしてく礼まいかと、早※道お急ぎ度、御さしそへの人ニ相談仕候所、随分よろしかるべしとて夜おかけて道お急ぎ申、四日朝関ニ参申候、何レ近日拝顔の時ニ残し申候。

本文溝渕ニ送りし状の草■御覧の為ニさし出ス（朱筆）先日入二御聴一候小弟志願略相認候間、入二御覧一候。

拝啓。

五大才にハ火薬千金斗云云頼置候。

私事ハ初より少々論がこと（（異））なり候故、相かハらず自身の見込所を致し候所、皆どふ致し候ても事ができぬゆへ、初に私しおわるくいゝ、私しお死なそふとばかり致し候ものも、此頃ハ皆※何となく恋したいてそふだん致し候よふニ相成、実にうれ敷存候。

今日朔日兵庫出帆、同二日土佐ニ帰り、一昨夜土佐出帆、今日馬関ニ来ル」扨、京師の時勢ハ大様の所ハ御聞取も可レ在レ之候得共、一通申上候」薩此頃（大島吉之助等）決心、幕と一戦相心得候得ども、土佐後藤庄次郎が今一度上京をまち居申候。

尊書よく拝見（但再度の）仕候。

其後ハ御遠※敷奉レ存候此頃定而御きづかい被レ遊候ハんと奉レ存候。

於二丸山此度英人殺傷之儀ニ付、上様御書を以て御名江被レ遣、則平山図書（頭）、戸川伊豆（守）、設楽岩次郎御来国ニ相成、其節英国軍艦も渡来仕り、御調ニ相成、猶於二此地ニ一屡々御談判席ニ相加リ、今日ニ至リよをやく嫌疑相晴一同安心罷在候」然ニ此儀ハ英人等道路雑説を聞取、疑念之筋申上候より上件ニ立至リ候得ども、何等の証跡も無レ之儀ニ御座候」向後外国人横死致候節も自然弊国ニ嫌疑相掛候而、度々前件之御取扱ニ相成候而は弊藩頑固々陋之人心、深く心痛仕候」何卒此度之義を斯...

追白、溝淵広之丞よりさし出し候品ものハ中島作に相頼申候間、御受取可レ被レ遣候。

唯今田生に聞候得バ、小松者おふかた蒸気船より帰るろふとの事なり。

何も別ニ申上事なし。

此溝渕広ハ一日も早く長崎にかへし申度、されバ船の事ハ伊藤先生及洪堂兄等の御周旋可レ被レ遣候。

扨も／＼、御ものがたりの笑しさハ、じつにはら（（腹））おつかみたり。

拝啓然ニ小弟宿の事、色※たずね候得ども何分無レ之候所、昨夜藩邸吉井幸輔より、こと伝在レ之候ニ、未屋鋪ニ入事あたハざるよし。

其後ハ益御勇壮可レ被レ成二御座一奉二大賀一候。

一筆啓上仕候。

追白、御手もとの品いかゞ相成候か、御見きりなくてハ又ふの（（不能））と相成。

近時新聞○薩州大山格之助廿日関ニ来ル。

此頃出崎の土佐参政後藤庄次郎近頃の人物ニて候。

此書や加七来りて是非手紙かきて、陸奥先生に送りくれよと、しきりにそふだんゆへ、目前ニしたゝむ、かしこ。

私がいぜん（（以前））もつていました、かくなじ（（角な字））でかいた烈女伝を、あれをひらがなになほしてゑ（（絵））入にて、そのゑと申は、本の烈女伝のゑのとふりなり。

春猪どの／＼、春猪どのよ／＼。

一翰致二敬呈一候。

○坂本龍馬ヨリ渋谷彦助へ−将軍上洛ノ件（包紙ウワ書）「薩州御藩渋谷彦助様坂本龍馬足下〆」二白、本文ニ土方楠左（楠左衛門久元）ハ国本（土佐）より出候ものゝ内ニハ一寄咄合て遣候ものニて候よし、時情も存候ものなり。

此頃ハ天下無二の軍学者勝麟太郎という大先生に門人となり、ことの外かはいがられ候て、先きやく（（客））ぶんのよふなものになり申候。

其後ハ御無音申上候。

一筆啓上仕候。

一筆啓上仕候。

幕の為に論ずれバ、近日要路に内乱起り、相疑相そしり益不レ可レ通と言勢となるべし。

尚下の事件ハ三吉兄にも御申奉レ願候。

其後ハ益御勇壮ニ奉二恐慶一候。

秋の暮れ嵐山夕べ淋しく鳴る鐘にこぼれそめてし木々の紅葉桂小五郎揮亳を需めける時示すとてゆく春も心やすげに見ゆるかな花なき里の夕暮の空○こゝろからのどけくもあるか野辺ハ猶雪げながらの春風ぞ吹○丸くとも一かどあれや人心あまりまろきはころびやすきぞ奈良崎将作に逢ひし夢見て面影の見えつる君が言の葉をかし...

此度の御志の程、士官の者共に申聞候所、一同なんだ（（涙））おはらい難レ有がりおり申候。

拝啓。

家兄より（京）より大坂までおこし候文ニ付て、さし出申候存意、○彼養子のつがふハ積年の志願ニて、先年も度々申出候得（共兎角）兄が（心）配ニ相掛候事なれば終に立服致候ほどの事にて候ハ、雅兄ニもよく御存の所ニて候。

いさゝか御心をやすめんとて、六月十六日に認候文。

池御一同杉御一同先日大坂ニい申候時ハ、誠に久しぶりにかぜ引もふし薬六ふく計ものみたれバ、ゆへなくなをり申候。

九月六日朝、はからず京師寺町ニ川村盈進入道ニ行合、幸御一家の御よふす承り御機嫌宜奉二大賀一候。

時々の事ハ外よりも御聞被レ遊候べし。