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児童書版

二重心臓

夢野久作
『二重心臓』は青空文庫で公開されている夢野久作の長編作品。69,883文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜   69,883 文字
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書き出し
不明の兇漢に探偵劇王刺殺さる孤児となった女優天川呉羽哭(な)いて復讐を誓う秘密を孕む怪悲劇市内大森区山王×××番地轟(とどろき)九蔵氏(四四)は帝都呉服橋電車通、目貫の十字路に聳立する分離派式五層モダン建築、呉服橋劇場の所有主、兼、日本最初の探偵恐怖劇興行者、兼、現代稀有の邪妖劇名女優、天川呉羽嬢の保護者として有名であったが、昨三日(昭和×年八月)諾威公使館に於ける同国皇帝誕辰の祝賀莚(えん)に個人の資格を以て列席後、...
初出
1935年   (「オール読物」1935(昭和10)年9、10、11月号)
底本
「夢野久作全集10」ちくま文庫、筑摩書房, 1992(平成4)年10月22日
表記
新字新仮名
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