ブンゴウサーチ

ブンゴウサーチは、青空文庫の作品を読了時間で検索できるサービスです。

児童書版このサイトについて

TOP 北条民雄中編（60分以内）癩を病む青年達

癩を病む青年達

北条民雄

『癩を病む青年達』は青空文庫で公開されている北条民雄の中編作品。16,541文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。

文字数

60分以内 16,541 文字

人気

-- PV

書き出し

序章他の慢性病もやはりさうであらうが、癩といへども、罹つたが最後全治不可能とはいへ、忽ちのうちに病み重るといふことはなく、波のやうに一進一退の長い月日を過しつつ、しかし満ちて来る潮のやうに、波の穂先は進んでは退き進んでは退きしつつやがて白い砂地を波の下にしてしまふ。

初出

1980年 (「定本　北條民雄全集　上巻」東京創元社、1980（昭和55）年10月20日初版)

底本

「定本　北條民雄全集　上巻」東京創元社, 1980（昭和55）年10月20日

表記

新字旧仮名

※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。

メールで分割して読む青空文庫で読む Amazonで探す

北条民雄の人気作品

いのちの初夜

駅を出て二十分ほども雑木林の中を歩くともう病院の生垣が見え始めるが、それでもその間には谷のように低まった処や、小高い山のだらだら坂などがあって人家らしいものは一軒も見当たらなかった。

井の中の正月の感想

諸君は井戸の中の蛙だと、癩者に向つて断定した男が近頃現れた。

一歩一歩注意深く足を踏みしめて、野村は歩いた。

部屋の中ではかなくうら悲しい日が続く。

中編（60分以内）の人気作品

第一夜こんな夢を見た。

石炭をば早や積み果てつ。

函館なる郁雨宮崎大四郎君同国の友文学士花明金田一京助君この集を両君に捧ぐ。

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。