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30分以内で読める青空文庫の短編作品(2ページ目)

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編4,431作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(4,001〜12,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
51〜100件 / 全4,431件
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ある時雨の降る晩のことです。
七百年以上も昔の事、下ノ関海峡の壇ノ浦で、平家すなわち平族と、源氏すなわち源族との間の、永い争いの最後の戦闘が戦われた。
唐の貞観のころだというから、西洋は七世紀の初め日本は年号というもののやっと出来かかったときである。
お手紙によりますと、あなたはK君の溺死について、それが過失だったろうか、自殺だったろうか、自殺ならば、それが何に原因しているのだろう、あるいは不治の病をはかなんで死んだのではなかろうかと様さまに思い悩んでいられるようであります。
呼吸すれば、胸の中にて鳴る音あり。
其れはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋(きし)み合わない時分であった。
元文三年十一月二十三日の事である。
ある春の夕、Padre Organtino はたった一人、長いアビト(法衣)の裾を引きながら、南蛮寺の庭を歩いていた。
殺すくらゐ何でもないと思ひつゝ人ごみの中を濶歩して行くある名をば叮嚀(ていねい)に書きていねいに抹殺をして焼きすてる心ある女の写真の眼玉にペン先の赤いインキを注射して見るこの夫人をくびり殺して捕はれてみたしと思ふ応接間かなわが胸に邪悪の森あり時折りに啄木鳥の来てたゝきやまずも***此の夕べ可愛き小鳥やは...
十月早稲田に移る。
某君兄弟数人はいずれもわたしの中学時代の友達で、久しく別れているうち便りも途絶えがちになった。
たとひ三百歳の齢を保ち、楽しみ身に余ると云ふとも、未来永々の果しなき楽しみに比ぶれば、夢幻の如し。
虔十はいつも縄の帯をしめてわらって杜(もり)の中や畑の間をゆっくりあるいているのでした。
博物局十六等官キュステ誌私の町の博物館の、大きなガラスの戸棚には、剥製ですが、四疋(ひき)の蜂雀がいます。
丈艸、去来を召し、昨夜目のあはざるまま、ふと案じ入りて、呑舟に書かせたり、おのおの咏じたまへ旅に病むで夢は枯野をかけめぐる――花屋日記――元禄七年十月十二日の午後である。
むかし、いつの頃でありましたか、竹取りの翁といふ人がありました。
明治十九年十一月三日の夜であつた。
本州の北端の山脈は、ぼんじゅ山脈というのである。
恋愛とはいかなるものか、私はよく知らない。
六の宮の姫君の父は、古い宮腹の生れだつた。
煙草は、本来、日本になかつた植物である。
ある春の午過ぎです。
ある晩、恭一はぞうりをはいて、すたすた鉄道線路の横の平らなところをあるいて居りました。
人物黒田賢一郎二十八歳その弟新二郎二十三歳その妹おたね二十歳彼らの母おたか五十一歳彼らの父宗太郎時明治四十年頃所南海道の海岸にある小都会情景中流階級のつつましやかな家、六畳の間、正面に箪笥があって、その上に目覚時計が置いてある。
母の瞳ゆうぐれ瞳をひらけばふるさとの母うえもまたとおくみひとみをひらきたまいてかわゆきものよといいたもうここちするなりお月見月に照らされると月のひかりにこころがうたれて芋の洗ったのやすすきや豆腐をならべたくなるお月見だお月見だとさわぎたくなる花がふってくると思う花がふってくると思う花がふってくるとおもうこのてのひらにうけとろうとおもう...
人生はチャンスだ。
或秋の夜半であつた。
春は馬車に乗って横光利海浜の松が凩(こがらし)に鳴り始めた。
野村は戦争中一人の女と住んでゐた。
上うとうとしたと思ううちに眼が覚めた。
シャルル・ペロオの童話に「赤頭巾」という名高い話があります。
病床たけにぐさに風が吹いてゐるといふことであるたけにぐさの群落にも風が吹いてゐるといふことである[#改ページ]眼にて云ふだめでせうとまりませんながぶがぶ湧いてゐるですからなゆふべからねむらず血も出つづけなもんですからそこらは青くしんしんとしてどうも間もなく死にさうですけれどもなんといゝ風でせうもう清明が近いのであんなに青ぞらからもりあがって...
むかし、あるところに、おかあさんのやぎがいました。
小岩井農場の北に、黒い松の森が四つあります。
東京帝国法科大学教授、長谷川謹造先生は、ヴエランダの籐椅子に腰をかけて、ストリントベルクの作劇術を読んでゐた。
きょうの日記は特別に、ていねいに書いて置きましょう。
むかしむかし、町といなかに、大きなやしきをかまえて、金の盆と銀のお皿をもって、きれいなお飾りとぬいはくのある、いす、つくえと、それに、総金ぬりの馬車までももっている男がありました。
元和か、寛永か、とにかく遠い昔である。
むかし、あるところに、こなやがありました。
このあいびきは先年仏蘭西で死去した、露国では有名な小説家、ツルゲーネフという人の端物の作です。
花咲かじじい楠山正雄むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました。
むかしむかし、たれのどんなのぞみでも、おもうようにかなったときのことでございます。
蜘蛛と、銀色のなめくじとそれから顔を洗ったことのない狸とはみんな立派な選手でした。
多摩川の二子の渡しをわたって少しばかり行くと溝口という宿場がある。
いく子さんに献ず昔、大和の国葛城山の麓に、髪長彦という若い木樵が住んでいました。
或秋の午頃、僕は東京から遊びに来た大学生のK君と一しょに蜃気楼を見に出かけて行った。
立てきった障子にはうららかな日の光がさして、嵯峨(さが)たる老木の梅の影が、何間かの明みを、右の端から左の端まで画の如く鮮に領している。
ことしの正月から山梨県、甲府市のまちはずれに小さい家を借り、少しずつ貧しい仕事をすすめてもう、はや半年すぎてしまった。
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