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TOP 児童書 槙村浩 短編(5分以内)

5分以内で読める槙村浩の短編児童文学作品

青空文庫で公開されている槙村浩の児童文学作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編27作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(〜2,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜27件 / 全27件
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作品名
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よく昔から梅に鶯、松に鶴と申します。
私は長靴でごーざる私の親類たんとある一番大きな親類は日本の国から一万里伊太利でゴーザル。
水がふえたよ鏡川そんなにうなってどこへ行く子供をさらって海へ行くおゝ恐や恐やの鏡川(大正十一・七・九)。
ギラ/\光る草の露ピカ/\光る螢の光昼太陽の光うけ草場に眠る螢の姿六月七月暑い頃夏の空にぞ飛び交ふて水晶まばたき銀びかり。
大きな夢を夕べ見たヒマラヤ山を引ぬいて万里の長城ひっかつぎ太平洋を背に負ひ北極の氷まるのみしあんまり重くてバッタリとそこに倒れて下じきだ「いたい/\」と思ったら何だ今のは夢だった。
ベッタラコ/\「十五夜お月さんにそなへましょお月のやうにまるくしてそれを見てゐる人々の心もまるくいたしましょ」歌を歌って手拍子をとってをどって餅をつくはたらき者のウサギさん(七・一三)。
ポストにカチ/\かぎはめて郵便物をとり出してスタンプをしたらエッサッサ隣の村へとエッサッサお腰でカバンがガッタガタお腰でわらぢがブーラブラ早く行け/\エッサッサ早く行け/\ガッタガタ早く行け/\ブーラブラ。
夕方に雨が降り出した小供は家へ走りこむポストは家へはいれない雷ごろ/\なり出してポストはシク/\泣いて居る今まで町で遊んでた四つ辻かどに立って居るそのまゝ其所で立ずくみいな妻ピカ/\光り出す(大正十一年二月七日綴)。
おさんどんが舟こいだ真黒どんが舟こいだそんなに舟こいでどこへ行く夢のお国へよめ入に誰がなかうどしましたかなかうどはきつねでございます「それ見ろ、きつねにだまされた大方よめ入りするなんてお釜の所へ行くのだろ」(大正十一・七・一一)。
(一)「熊さん今日はどうしたか、朝から病気でお休か」「いや/\会社もこまるでネ、賃銀ね上げの怠業さ」(二)「熊さん今日はどうしたか、又怠業ヂャあるまいネ」「イエ/\どうしてもう今日は、会社に者がありすぎて、(三)とう/\こんなになりました、どこかによい口があったならどうか世話しておくんなさい」熊さん頭をかいて居た。
(一)思へば四年の其の間教へを受けし学び舎に今日ぞ別れん別れても心はなどて別るべき(二)我は学びぬこの部屋に我は遊びぬこの庭に一つ/\の思ひ出に今ぞ身にしむ師の教(三)桜の花に送られて小鳥の声に励まされ学びの林ふみ分けて希望の山に登りなむ(四)草鞋ふみしめふみ鳴らし名残は尽きぬ学び舎にいざや別れん師と友に「さきくましませ」師よ友よ(大正十二・三・二七)。
(一)我が日の本の帝国の国をば富ます第一は二寸の虫の吐き出づる白き生糸と知られける(二)遠くは昔神代より伝へ/\て三千年蚕の糸も集まれば国の命をつなぐなり(三)生糸の光沢かゞやきて光は及ぶよろづ国重なる産地数ふれば長野に愛知群馬県(四)養蚕の業は古くより御国を富ます業なるぞ国を思はん者は皆勉め励めよ養蚕を(大正十二・三・一一)。
夢に夢見る夢御殿サンゴルビーの屋根や床ダイヤモンドの床鏡庭には金の築山や銀をとかした噴水に不老の泉くみませう不死の薬の雨がふり金銀宝石ちりばめたよろひかぶとのいでたちに出てくる勇士の面々は桃ちゃん、金ちゃん、仁王さん、猿面冠者に清正公、べんけい義経相撲とる、どちら勝つかと思ったらいつの間にやら夜が明けて、夢の御殿は消えて行く(大正十二・三・二五)。
今年は犬のお正月犬さん大そうよろこんで初日の出をば拝みて「ヤァお目出度う」ワンワンワン花の咲き出す春の頃梅桃桜花見して犬さん酒にほろよひで三味線ひいてワンワンワン暑い/\と夏くれば海水浴としゃれ出して犬さん浜べでジャブ/\と一生懸命泳ぎ出す雪ふり積る冬の頃犬さん中々元気よく町の中をばとびまはり「お正月来い」ワンワンワン。
ゴロ/\/\/\ピーカピカ空の上では楽隊があちら此方をねりまはるその楽隊の真先は太鼓たたいて雷さんピカ/\光らす稲妻さんポン/\/\/\クツ々々森の中やら川の中音楽隊がねりまはるその楽隊のまっ先は腹つゞみうって狸さん次で蛙の音楽隊プカ/\ドン/\プカ/\ドン今度は人の音楽隊喇叭プカ/\吹く人や太鼓ドン/\叩く人ホントににぎやかな音楽隊。
ハイカラさんの一人言「ハイカラにせねば大正の文明にをくれるよ」そこへ出て来た昔さん「左様でござるか拙者にはトント合てんがゆき申さぬハイカラ、ハイカラと申す者唐、天竺の言葉にや大正はいかなる事なるや大政大臣関白の事にて候はん」ハイカラさんが口あんぐり「関白殿て何ですか、私は知らん」とにげだすと「今になってにげられるとは武士にあるまじきひきやうみれんのふるまひなり」「ヤッ...
春の神様陽気だな天女の羽や夢御殿梅、桃、桜、色々の花を咲かせて楽しんだなぜ/\こんなに陽気だろ夏の神様大おこりはげた頭を光らして春の神様追ひやって雷さまがおきに入りすきな遊びは夕立だなぜ/\こんなに怒るだろ秋の神様やさしいな風をそよ/\野に送り七夕さまや天の川銀のお月さんぬっと出るなぜ/\こんなにやさしいだろ冬の神様陰気だな寒いこがらしお気に入...
一峯吹く嵐音絶えて鐘の音遠く月落ちて露は真珠としたゝりつ風や松葉を払ふらむ二友に別れし雁一つ空に声して飛び行けば苔むす石碑人絶えて無情の草木涙あり三訪ふ人稀の石碑に霧や不断の香をたき月常住の燈となり英雄の末吊はむ四昔の儘の山川も南楼月をもて遊び月とや秋を期すれども遂に帰らぬ人の跡五雲霞の勢を引受けて死すとも此所を退かじスパルタ武士の名を知れと実に勇ましやレオニダス六星霜茲に二千年...
昔は電気がなかったから昔の昔大昔生れて死んだ浦島に電気を見せてやったなら大へんびっくりするだろと電気を見せたら「オーヤオヤ」「此の電気はエライ暗いなあ」ハテナハテナ昔の昔大昔生れて死んだ浦島が電気を知ったわけがないハテナハテナとよーくよく考へたが分らない仕方がないから浦島にわけを聞いたら浦島は「わしは今から何億年の昔に龍宮へ行った時百億色の電灯をい...
五月五日はお節供だいろ/\並んだ人形の中から飛出す金太郎けものを集めて角力をやらすそこへ大きな大虎がノッコリノッコリやって来ると今までの元気はどこへやら顔はまっ青ふるへ出すそこへいろ/\並んでた人形の中から加藤清正とび出したやりをふるって大虎を只一つきにつき殺すみんなは初めて大安心加藤清正の人形は大へんいばって居ったら鬼ガ島の鬼共が「ワーッ」とばかり攻めよせる...
(一)嗚呼英雄やハンニバルにくさはにくしローマ国未だ十歳の少年がローマを討てと叫びたり(二)あたりは暗き森の中神を拝してひざまづき必ずローマ討たなんと誓は立てぬおごそかに(三)此所はアルプの山の果折しも起る雪なだれ打たれて倒る三四人「アッ」と一声谷そこへ(四)千刃の谷見下ろせば深さは深し雪の雲今落ち行きし兵士等のあとも止めぬ大吹雪(五)うえ...
村のはづれの水車小屋ひとり淋しく立って居る向の川の水車しぶきをパッと散らしてはぐる/\/\と威勢よく風吹く時も雨の日も休まずたはまず廻ってるお日さん西に沈みかけ夕の鐘が鳴ったとき小屋の窓から首出してたった一人のお爺さん手をあて空を眺めては「あゝ又鐘がなってゐる今日も早、今くれて行く」私が小屋へ来てからは早廿年たったのか月日のたつのは早い者思出しては夢の様...
何百年のその間村の境に立ってゐる一本松の松の影今はだん/\枯れて来て「かうまではかなく成ったか」と空をあふいで一人言「この私が生れたは丁度今からかぞへたら六百年の其の昔あちらの村の庄屋さんこゝへ私を植えたので何百年のその間こゝにかうして居たのだが始は小さい松の影だん/\大きく成って来て二つの村の人々が一日たんぼで働いたつかれをいやす松...
或所に孝太郎といふ人がありました。
或所に一人のおどり子がありました。
或所に太郎といふ子供がありました。
高い/\一万尺あまりもあらうといふ山の上に私は生れたのでした、或日一人の金持らしい人が登ってまゐりまして私や私の仲間を見て「惜しいものだ、りっぱな紙に成るのに」といはれました。
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