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小酒井不木の児童文学全作品

青空文庫で公開されている小酒井不木の児童文学全作品15篇を、おすすめ人気順で表示しています。

1〜15件 / 全15件
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いまからおよそ百五十年前のことです。
昨年オランダに開かれたオリンピック大会で、わが日本選手が三段とびの第一等に入選したとき、私たち内地の日本人がどんなに喜んだかは、おそらくまだ皆さんの記憶にあらたなるところであると思います。
水銀石英灯読者諸君は、塚原俊夫君の取り扱った「紅色ダイヤ」事件というのを記憶していてくださるだろうと思います。
その年の春はいつまでも寒さが続いたので、塚原俊夫君は、私に向かって、また大地震でも起こらねばよいがなどと、時々私を気味悪がらせておりました。
「兄さん、こう暑くては、まったく頭がぼんやりするねえ」少年科学探偵塚原俊夫君は、ある日の午後、実験室で、顕微鏡を見ていた顔をあげて私に言いました。
本書に収めた六編の探偵小説は、雑誌『子供の科学』に連載されたもので、尋常五六年生から中学二三年生までくらいの少年諸君の読み物として書いたのであります。
これまで塚原俊夫君の取り扱った事件の中には、ずいぶん複雑なものもありましたし、また、きわめて簡単なものもありました。
山中の骸骨実験室の前の庭にある桐の若葉が、ようやく出そろった五月なかばのある朝。
白金塊の紛失紅色ダイヤ事件の犯人は、意外にも塚原俊夫君の叔父さんでしたから、悪漢の捕縛を希望しておられた読者諸君は、あるいは失望されたかもしれませんが、これから私のお話しするのは、先年来、東京市内の各所を荒らしまわった貴金属盗賊団を俊夫君の探偵力によって見事に一網打尽にした事件です。
誘拐今年の夏は近年にない暑さが続きましたが、九月半ばになると、さすがに秋風が立ちはじめて、朝夕はうすら寒いくらいの気候となりました。
魚釣り塚原俊夫君が、魚釣りを好むことは、これまでまだ一度も皆さんに紹介しませんでしたが、俊夫君は、かつて動物学を修めたとき、ことに魚類の解剖と生理とに興味を持ちまして、それと同時に魚釣りも大好きになったのであります。
博士の死それは寒い寒い一月十七日の朝のことです。
謎の手紙これから皆さんに少年科学探偵塚原俊夫君を紹介します。
第一回木の茂れば、風当たりの強くなるのは当然のことですが、風当たりが強くなればそれだけ、木にとっては心配が多くなるわけです。
第一回皆さん、これから申しあげる探偵談は、少年科学探偵塚原俊夫君が、自分でもいちばん骨を折った事件の一つだと申しているほど、面倒な殺人事件であります。
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