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児童書版

劇壇左右展望

岸田国士
『劇壇左右展望』は青空文庫で公開されている岸田国士の短編作品。8,843文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内   8,843 文字
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書き出し
○左、劇文学の領域近頃、純文学と大衆文学の問題が各所で論議されてゐるやうだが、これは、所謂「文芸上の問題」とはなり得ない一個の文壇四方山話にすぎないので、「純文学では飯が食へん」とか、「大衆文学を書くのにもやはり才能がいる」とか、何れも、動かすべからざる真理に違ひないが、今まで、どの時代の文学者も、そんなことは嘗て言はなかつたほど、当り前のことなのだ。
初出
1932年   (「新潮 第二十九年第十号」1932(昭和7)年10月1日)
底本
「岸田國士全集21」岩波書店, 1990(平成2)年7月9日
表記
新字旧仮名
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