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児童書版

白雪姫

久生十蘭
『白雪姫』は青空文庫で公開されている久生十蘭の短編作品。11,498文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内   11,498 文字
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書き出し
ある夏、阿曽祐吉という男が、新婚匆々の細君を携帯して、アルプスのシャモニーへ煙霞の旅としゃれたのはよかったが、合※(ごうきん)の夢もまだ浅い新妻が、ネヴェという質のわるい濡れ雪を踏みそくなって、底知れぬ氷河の割目に嚥みこまれてしまった。
初出
底本
「久生十蘭全集 Ⅱ」三一書房, 1970(昭和45)年1月31日
表記
新字新仮名
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