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東方の窓辺にて

今野大力
『東方の窓辺にて』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。471文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内   471 文字
人気
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書き出し
私のいる家の東方に窓があった私は農家の二階に間借りして幾十日かを過す身であった私は自分の起居に不自由の身をそこに運び、ひたすら、健康の日を恋していたのである、かがやく健康の美しさは私の希望であった私は東方に追憶の瞬間を持つ私の室の東方の窓はそこへの視野を展開しているハコネの連山は眺望の彼方にある山脈の起伏は無言に昨日も今日も変りはないがただ風に送られる雲の往来と空色の変化とを発見する、雲の彼方橙...
初出
底本
「今野大力作品集」新日本出版社, 1995(平成7)年6月30日
表記
新字新仮名
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5分以内