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児童書版

雪の日

永井荷風
『雪の日』は青空文庫で公開されている永井荷風の短編作品。6,479文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内   6,479 文字
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書き出し
○曇って風もないのに、寒さは富士おろしの烈しく吹きあれる日よりもなお更身にしみ、火燵にあたっていながらも、下腹がしくしく痛むというような日が、一日も二日もつづくと、きまってその日の夕方近くから、待設けていた小雪が、目にもつかず音もせずに降ってくる。
初出
底本
「荷風随筆集(下)」岩波文庫、岩波書店, 1986(昭和61)年11月17日
表記
新字新仮名 新字旧仮名
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