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TOP 永井荷風短編（30分以内）雪の日

雪の日

永井荷風

『雪の日』は青空文庫で公開されている永井荷風の短編作品。6,368文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。

文字数

30分以内 6,368 文字

人気

426 PV

書き出し

曇つて風もないのに、寒さは富士おろしの烈しく吹きあれる日よりも猶更身にしみ、火燵にあたつてゐながらも、下腹がしく／＼痛むといふやうな日が、一日も二日もつゞくと、きまつてその日の夕方近くから、待設けてゐた小雪が、目にもつかず音もせずに降つてくる。

初出

底本

「日本の名随筆51　雪」作品社, 1987（昭和62）年1月25日

表記

新字新仮名新字旧仮名

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