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TOP 石川啄木 中編(60分以内)

60分以内で読める石川啄木の中編作品

青空文庫で公開されている石川啄木の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編10作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(12,001〜24,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜10件 / 全10件
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函館なる郁雨宮崎大四郎君同国の友文学士花明金田一京助君この集を両君に捧ぐ。
啄木鳥いにしへ聖者が雅典の森に撞(つ)きし、光ぞ絶えせぬみ空の『愛の火』もて鋳にたる巨鐘、無窮のその声をぞ染めなす『緑』よ、げにこそ霊の住家。
冬の長い国のことで、物蔭にはまだ雪が残つて居り、村端の溝に芹(せり)の葉一片青んではゐないが、晴れた空はそことなく霞んで、雪消の路の泥濘の処々乾きかゝつた上を、春めいた風が薄ら温かく吹いてゐた。
夢の様な幼少の時の追憶、喜びも悲みも罪のない事許り、それからそれと朧気に続いて、今になつては、皆、仄かな哀感の霞を隔てゝ麗かな子供芝居でも見る様に懐かしいのであるが、其中で、十五六年後の今日でも猶、鮮やかに私の目に残つてゐる事が二つある。
六月三十日、S――村尋常高等小学校の職員室では、今しも壁の掛時計が平常の如く極めて活気のない懶(もの)うげな悲鳴をあげて、――恐らく此時計までが学校教師の単調なる生活に感化されたのであらう、――午後の第三時を報じた。
明治四十三年(西暦一九一〇)六月二日東京各新聞社、東京地方裁判所檢事局より本件の犯罪に關する一切の事の記事差止命令を受く。
××村の小学校では、小使の老爺に煮炊をさして校長の田辺が常宿直をしてゐた。
凸凹の石高路、その往還を右左から挾んだ低い茅葺屋根が、凡そ六七十もあらう、何の家も、何の家も、古びて、穢くて、壁が落ちて、柱が歪んで、隣々に倒り合つて辛々支へてる様に見える。
久し振で帰つて見ると、嘗(かつ)ては『眠れる都会』などと時々土地の新聞に罵られた盛岡も、五年以前とは余程その趣を変へて居る。
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